くらま辻井
【くらま辻井】
大正6年(1917年)に創業した当店は、元々炭問屋でした。しかし時代の流れと共に炭の需要が減り、その代わりに売り出した木の芽煮、つまり山椒を使った佃煮が評判となったことをきっかけに当店は、本格的に佃煮屋となりました。
交通網が少なく、冬は深い雪で外に出られない鞍馬において、長く口にされてきた佃煮は家庭の保存食の王道でした。現在では、昆布、山椒の葉・実を炊きこんだものが、鞍馬の銘産「木の芽煮」となっています。
当店では、今でもこだわりの素材を朝早くから昼過ぎまで、釜のそばを離れず、じっくりと炊き上げています。素材を丹念に、先人より受け継いだ手法そのままにつくりあげたのが、くらま辻井の「木の芽煮」です。
数百年昔から現在にまで受け継がれた伝統の味を私たちはこれからも守り続けてまいります。
■仙台三越定禅寺通り館B1 大京都展
■10/31(火)~11/7(火)